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エコキュートの上手な使い方

エコキュートの上手な使い方

エコキュートは、家庭での水温管理を効率的に行うための優れた設備で、従来のガス給湯器と比べて大幅な省エネルギーを実現できます。
電気を使って水を温めるため、光熱費の削減にもつながりますが、設置して使用するだけでは十分な効果を得られません。
エコキュートの性能を最大限に活用するためには、日常の使い方や設定に工夫が必要です。

本ガイドでは、エコキュートをより効率的に、かつ経済的に使いこなすための実践的な方法を詳しくご紹介します。お湯の無駄遣いやエネルギー消費を最小限に抑えるためのポイントを押さえ、家庭の光熱費削減を目指しましょう。

1. お湯を出しっぱなしにしない

エコキュートは、貯湯式の給湯機です。つまり、一定量のお湯を貯めておき、必要に応じて使用します。そのため、使用するお湯の量を無駄にすると、エネルギーが無駄に消費されてしまいます。以下の点を守ることで効率的に使うことができます。

  • 使用中の湯量を意識する
    洗い物やシャワーの際にお湯を流しっぱなしにしないように心掛けましょう。例えば、洗い物をする際にお湯を出しっぱなしにせず、少しずつ出して使用することで、無駄を防げます。
  • シャワーの時間短縮
    1回のシャワーの時間を10分から5分に短縮するだけで、年間でかなりのエネルギーを節約できます。特に家族全員が協力することで、効果的に省エネが実現できます。
  • 水の温度を調整する
    シャワーのお湯の温度設定を高すぎないようにしましょう。温度が高ければ高いほど、エネルギー消費が増えます。適切な温度でお湯を使用することを心がけましょう。

2. 何日か家を空ける時は沸き上げの休止

長期的に家を空ける際には、エコキュートの沸き上げを休止しておくことが重要です。これにより、お湯を無駄に沸かすことを防ぎ、電気代を削減できます。

  • 旅行や出張時に「休止モード」を設定
    エコキュートには、長期間家を空ける際にお湯を沸かさないようにする「休止モード」があります。これを設定することで、お湯を無駄に沸かさず、電力を節約できます。
  • 「お休み機能」を利用
    旅行前に「お休み機能」を設定しておくと、必要な時にお湯を沸かし、家を空けている間は無駄なエネルギー消費を避けることができます。
  • 事前の確認
    旅行に出発する前に、エコキュートの設定をしっかり確認して、無駄な電力消費を防ぎましょう。特に長期間家を空ける場合、リモコンで簡単に設定できるため便利です。

3. 保温時間を短く設定

エコキュートの保温時間を生活パターンに合わせて調整することで、省エネ効果を大きく高めることができます。

  • 生活パターンに基づいた保温設定
    朝晩にお湯を多く使う場合、夜間にお湯を沸かしておき、朝に使用する設定を行うと効率的です。日中はお湯を必要としないことが多い場合は、無駄な保温を避け、設定時間を短くしましょう。
  • 保温の必要がない時間帯を設定
    エコキュートには、保温時間帯を調整する機能が搭載されているものがあります。たとえば、深夜に温める機能や、昼間にお湯を使わない時間帯を設定することで、エネルギー消費を削減できます。
  • 温度設定を工夫
    お湯を温める際、過剰な温度設定はエネルギーを無駄に消費します。例えば、シャワーや洗い物では、高温のお湯は必要ない場合もあります。適切な温度を設定することで、エネルギー消費を最小限に抑えられます。

4. エコキュートにおまかせ

エコキュートは自己学習機能を持っており、家庭の使用状況に応じてお湯の沸かし方を最適化します。この機能をフル活用することで、効率的にお湯を沸かすことができ、電力の無駄遣いを防ぐことができます。

  • 「おまかせモード」を活用
    エコキュートは、お湯の使用パターンを学習し、最適な運転を行います。このモードを利用することで、必要な量だけを沸かし、無駄を省きます。これにより、エネルギー効率が向上します。
  • 「沸き増し」機能の活用
    エコキュートは必要に応じてお湯を「沸き増し」する機能があります。これを使用することで、万が一お湯が足りなくなった場合でも、無駄なくお湯を追加できます。
  • 使用頻度を基に最適化
    エコキュートは、使用頻度に基づいてお湯の沸かし方を調整します。頻繁にお湯を使う時間帯には、余裕を持ってお湯を沸かし、使わない時間帯には沸き上げを停止します。これにより、効率よく省エネ運転が実現します。

5. お風呂をあたため直す場合

お風呂のお湯が冷めてしまった場合、再加熱する際の方法にも工夫が必要です。追いだきや保温機能よりも、効率的にお湯を温める方法を取り入れると、省エネ効果が高まります。

  • 「高温たし湯」を使用
    お風呂を再加熱する際、エコキュートの「高温たし湯」モードを利用すると、必要な分だけ効率的にお湯を温めることができます。追いだきや保温よりも、少量のお湯を必要な温度まで迅速に温めることができ、省エネになります。
  • 追いだき機能の使用を避ける
    追いだきはエネルギーを多く消費するため、冷めたお湯を加熱する際には、「高温たし湯」を使用した方がエネルギー効率が良くなります。特に、家族全員が同じ時間にお風呂を使用する場合、効率的に温度を保つ工夫が必要です。

6. エコキュートの定期的なメンテナンス

エコキュートを効率的に使用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。点検を行うことで、機器が正常に運転し、無駄なエネルギー消費を防げます。

  • フィルターの掃除
    定期的にフィルターを掃除することで、エコキュートの運転効率が向上します。特に吸気部分が汚れていると、機器の負担が増えてエネルギー効率が低下します。
  • タンクの点検
    エコキュートのタンクは、定期的に点検することが大切です。タンク内部の汚れや劣化があると、温水の生成効率が悪くなり、エネルギーを無駄に消費することになります。
  • 専門業者によるチェック
    エコキュートは長期間使用する家電ですので、1年に1度、専門業者による点検を受けることをおすすめします。専門業者によるチェックで、異常を早期に発見し、エネルギーの無駄を減らせます。

これらの方法を実践することで、エコキュートを効率的に活用し、省エネルギーとコスト削減を実現できます。長期間使用する家電だからこそ、最適な使い方とメンテナンスを行い、エコキュートの効果を最大限に引き出しましょう。